FC2ブログ

和ハーブ暮らし    たんぽぽ

和ハーブ暮らし

綿毛のびん


草木あそび12ヶ月    
     4月は 《 たんぽぽ 》   英名Dandelion   生薬名:蒲公英(ほこうえい)

たんぽぽの野原

 春うらら、野山には黄色いたんぽぽがあちこち、にぎやかに咲いています。
黄色は元気のでる黄色。

幼い孫との散歩。
初めてのたんぽぽ遊びデビューの彼は、綿毛を吹いてもまだ吹き飛ばせません。
風散布のタンポポですが、外来種の西洋たんぽぽは、日本たんぽぽより種が軽く遠くまで飛ばせるようですが・・・ 
もしかして、孫が手にしたのは、日本たんぽぽ?

私がたんぽぽの茎を折って、ラッパみたいに吹いてみせると、彼は喜んで
自分でもやるとたんぽぽに手を伸ばしますが、引っぱっても茎が折れません。
強い茎・・・。
彼にたんぽぽとの思い出が記憶されていく・・・

タンポポを強く握った時の青くささ、
菜の花に似た花のにおい、なつかしい。
いい香りとはいいがたいところがたんぽぽらしい。

tannpopohikaku.jpg

 北半球に広く分布すると言われるたんぽぽは、西洋でも英名dandelion ダンデライオンと呼ばれるハーブの一種です。
その葉がライオンの歯に似ていることから、フランス語のdent de lionに由来する名前だとか。 

日本では、平安時代の「本草和名」に、「たな」と記されているそうです。
田の菜という意味で、田の畔に生える野菜として食されたといわれます。


キク科 タンポポ属  ツヅミグサ、チチグサとも呼ばれる。
根を土の中に、深くまっすぐ伸ばす多年草。
寒い時期から活動する昆虫たちを黄色い花で誘う虫媒花
花後は綿毛になり、種子を風散布する。
冬にはその葉をロゼット状にして越冬する。
日本の固有種は、エゾタンポポ、カントウタンポポ、シナノタンポポ、関東以西に咲くシロバナタンポポなど数種に分けられる。
日本に帰化した外来種のセイヨウタンポポが全国に繁殖している。
これは、セイヨウタンポポは温度があればどの季節にでも花を咲かせること、
受粉なしで種をつけ、在来種に比べ軽く、遠くまで風に乗って移動することによると考えられている。
二ホンタンポポは春にだけ花をつける。
花のガクが反り返っているものがセイヨウタンポポ、花びらの方に向いているのが二ホンタンポポ。
タンポポの名前は、その茎が空洞で、その切り口を水に浸けると放射線状に広がり、その姿が太鼓に似ていることから、幼児語で太鼓を意味するタンポポとなったとする説もある。


にほんたんぽぽ

この写真はうちの庭のたんぽぽ。
ニンタンポポの姿ですね。
うちの庭に生えるたんぽぽに、二ホンタンポポがあったことは、なぜか誇らしい気分になります。
この頃では、タンポポ見るたび、つい花を裏返してガクの様子を見てしまいます。

 たんぽぽはその葉や花を、サラダ・天ぷら・酢の物など食用としても楽しむことができます。
また、根はきんぴらにしてもおいしいです。

tannpopotennpura.jpg

天ぷらで味わったタンポポは、葉は、癖なく食べられます。
一番たんぽぽらしさが味わえるのは花の茎部分でしょうか。他の部位よりも苦みがあり、飲み込んだ後もしばらく、もしや危ないものを食したのではないかというハラハラ感も楽しめますよ。(*´v`)
花の部分はその食感を楽しんでください。

 生薬の蒲公英(ほこうえい)は、たんぽぽの根を乾燥させたものです。
お勧めは、たんぽぽコーヒーです。
根に養分が蓄えられる晩秋11月から2月の花が咲く前の時期に根を掘りだし、よく洗い、天日で乾燥させ、細かく切り焦げ色がつくまで炒ります。
お茶のように急須で入れて飲むことができます。
また、一回量5gに熱湯200mlを入れて5分ほど煎じてもいいです。
濃い褐色で、まるでコーヒーのようです。土臭い苦みが特徴です。
カフェインレスですので、誰でも飲んで健胃できる飲み物といえますね。
たんぽぽの根にはミネラル類―カリウムが豊富、フィトケミカル―多糖類のイヌリンなどを含んでいます。イヌリンはゴボウや玉ねぎなどにも含まれ、血糖上昇の抑制や、血液中の中性脂肪を下げる働きが期待されます。
また、春には葉や花部分を採取し陰干しして、煎じて飲むこともできます。それは胃腸の調子を整える他、解熱、発汗、利尿、滋養強壮がに効果があると言われます。

tannpopocoffee.jpg

 さて、たんぽぽで思い出されるのは、「ダンデライオン」というタイトルのユーミンの歌。
その雰囲気を語ることは、稚拙な文章しか書けない私には許されないと思いますので、ぜひ、曲を聞いてみてください。

私には、春の暖かな日、たんぽぽの野原を駆け回った子供の頃の記憶が、スローモーションでそしてセピア色でよみがえるような気分になります。
和ハーブの一つであるたんぽぽのある時間や風景の記憶が、四季のある風土に暮らす私たち日本人のだれもに遺伝子のように組み込まれているのではないのかしらと思えるほどです。

 たんぽぽは、お日様が沈んだ後はつぼんでしまいます。
どんよりとした曇りの日や雨の日は花を開きません。
摘んできたたんぽぽを花瓶に飾っても、お部屋の中ではあの元気な黄色はなかなか見れません。

そこで、私のたんぽぽの楽しみは綿毛です。
花が終わって、つぼんで花びらを落とした後は、先端が白っぽくなります。
それが綿毛の始まりです。
その姿のたんぽぽを摘んできて、グラスに置きます。
お天気が良ければ一日で綿毛は開きます。

watageglass.jpg

綿毛グラス入り

この綿毛のかわいらしさをずうっと見ていたいと思ったら、小瓶に入れてみます。
綿毛になってからでは入らない瓶でも、つぼんだ状態のものを入れておけば、その中で丸く開いてくれます。

たんぽぽの綿毛のふんわりとした白さと、
ひとつひとつ綿毛を持った種が放射線状に規則正しく並ぶ姿は、自然の不思議を感じさせてくれます。

綿毛のお皿

五感で楽しむたんぽぽ。

それは第六感も刺激してくれる和ハーブです。

参考文献
和ハーブ図鑑 古谷暢基・平川美鶴著 一般社団法人和ハーブ協会編集
和ハーブ日本のたからもの 古谷暢基・平川美鶴著 一般社団法人和ハーブ協会編集
食べて治す・自分で治す大百科 長屋憲監修 主婦の友社


スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

 つむらやしのぶ

Author: つむらやしのぶ
福島の小さな村に暮らしています
庭づくりをしながら花仕事
和ハーブのある暮らし楽しんでます
和ハーブインストラクター
Facebook つむらやしのぶ
instagram shinobu-t-2v と
2vbrooms

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
リンク
カテゴリー
QRコード
QR
FC2アフィリエイト
フリーエリア
ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる