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草木あそび 7月

dokudamibouquet.jpg

ドクダミ文字

花だと思ってみれば真っ白でかわいい姿のドクダミ。

この根が勢い良く伸びて庭じゅうにはびこってしまう雑草とみれば戦わずにはいられない。

根元をもってギュッと垂直に引きぬくと、スポっと、深いところから抜けて気持ちがいい。
除草作業開始のころは、「まあこんな匂いも悪くないかも・・・」なんて余裕。
しかし、かがみこんでしばらくやっているとかなりの匂い。
時間がたつと充満してきたその匂いでそのまま気絶してしまいそうになる。

和ハーブをもっと生活に取り入れようと心がけ始めてからは、
庭にドクダミ許可の場所を作ってちゃんと育てている。

八重のかわいい品種もあるので、そこは格別に大切にしている。

fishmintdouble.jpg



ドクダミのこと

ドクダミ(蕺草)  別名 どくだめ 地獄蕎麦 へぐさ 魚醒草(ぎょせいそう)など

生薬名 十薬(じゅうやく) 

学名 Houttuynia cordata   

洋名 フィッシュミント フィッシュハーブ ハートリーフ カメレオンプラントほか

ドクダミ科ドクダミ属の多年草 北海道南部から、本州、四国、九州に分布
冬季以外の時期いつでも見られる。成長期は春から夏。5~6月に花をつけ始める。

ドクダミノ

ドクダミの名は、毒をためるという意味からくるという説や、毒を出すに由来するの節もある。
平安時代の和薬辞典「本草和名」では「之布岐:しぶき」とある。
ドクダミの周辺に臭いが漂うことから「毒渋き」に由来する。

生薬名の「十薬」は江戸時代の「大和本草」の中に、
「馬に用いると十の効き目がある」とある。
名前に「どく」がつくが、いわゆる人に有害となる毒は持たない。


heartleaf.jpg


また、洋名も様々で、フィッシュミントのように
この匂いを魚の生臭さにたとえているものもあります。
葉っぱの形からのハートリーフはいい名前ですね。
この植物に対して好意的に響きます。
その葉が色を変えることからカメレオンプランツとも呼ばれています。
これらの洋名に比べてなんて和名のやさしさのない名前。
強すぎるものを良しとはしない日本人らしいネーミングだなと思ったりします。

洋名ではもう一つ「lizard tail」 トカゲのしっぽというのもあります。
これは、その花の中心に飛び出た柱の部分をトカゲしっぽのように見てつけられたのでしょう。
ところで、ドクダミに花は白いと思っている方も多いはず。
しかし、白い花びらに見える部分は葉が変化した苞と呼ばれるもの。
花は、花芯に見える部分に細かい花が集まっているのです。
といっても花びらもガクもない雄しべと雌しべだけの花。
正常な生殖ができないドクダミは花粉を必要とせず、
クローンの種子を作るのだそうです。
その繁殖力の強さは根の分裂とこの種によるものなのですね。

仏教伝来とともに大陸から導入された中国伝統医学(中医学)に、
日本のオリジナルの要素が加味されて、
江戸時代に確立されたといわれるのが漢方です。

中医学を基本要素としている漢方が庶民には敷居が高いものだった時代に、
庶民たちは身の回りにあるものを研究、工夫し有用し、
体調不良や病気・ケガに対処しました。
いわゆる民間療法です。

古来より日本で行われ育まれた、庶民の健康や医療における知恵や情報は、
「和方」と呼ばれます。
そしてその主役は「和薬」と呼ばれる植物素材であり、
日本の自然に生息する数々の薬草たちでした。
和方は、漢方のように系統立てされていないそうです。
和方の知恵は、地域独自の伝統や経験に基づいているものです。
この和方を代表する和薬が「日本六大和薬」と呼ばれるものです。

ゲンノショウコ
センブリ
カキドオシ
タラノキ
ドクダミ
ウラジロガシ  の6種です。

その中でも、ドクダミはゲンノショウコ・センブリとならび
日本三大薬草と称されるほどその名と効用が知られている植物です。

ドクダミインバスケット

薬草としてのドクダミの効能を見てみると、
まず、生葉を用いて局所作用として、化膿やかぶれに効果を発揮します。
局所作用というのは、直接患部に当てて、皮膚に吸収されてその部分で効果を表すということです。

ドクダミのこの効用は、
あの臭気がその効果の元なのです。
ドクダミの匂い(悪臭と表現されることもある)は、
デカノイルアセトアルデヒドやラウリルアルデヒドと呼ばれる成分のためです。

この臭気成分が強い殺菌作用を持ち、
化膿やかぶれ、真菌が原因の皮膚疾患(水虫やたむし)に有効とされています。
この臭気は揮発成分で乾燥するとその効能と共に消えてしまうといわれます。

体内に取り込んだ場合の効能はどうでしょう。

ドクダミを食する文化が東南アジアにあるそうです。
ベトナムでは一般的な食用ハーブとして、生春巻きや魚料理に使われるそうです。

日本では、山菜好きの方が天ぷらで食するお話を聞いたことがありますが、
好き好きはあるでしょうね。

ドクダミ茶はよく聞きますよね。
乾燥させたドクダミはあの特有のにおいがなくなり、
ハーブティーとして楽しむこともできます。

クエルシトリンというフラボノイド類の物質を多く含むことから、
よく言われるのは抗酸化作用です。
他に解毒、むくみ解消、利尿や便秘改善などの緩下作用が期待できます。

dokudaminorenn.jpg

そして、ある報告によると、
乾燥したドクダミには消臭効果のあるコーヒー酸を含むということが報告されています。

ドクダミの生の葉でも、消臭効果があるとも言われていますよね。

私は、ドクダミ暖簾を作りました。

もちろん消臭効果を期待していますが、
洋名でハートリーフとも呼ばれるドクダミの姿はかわいらしいものです。
また、いづれドクダミ茶にと乾燥させるにも、
現代の住宅事情やドクダミの季節が梅雨の頃であることも考えると、
こんなふうに暖簾にして乾燥させるのもおもしろいでしょう? 

これは、私が小学生の頃の同級生のうちがたばこ農家で、
そこに遊びに行くとお手伝いさせてもらった
たばこハサミの方法からの発想です。

やはり自分で体験しないと信じることができませんよね。

まずペット臭の消臭を期待して、
愛犬ぽちこのスペースがあり、かなり動物臭が気になる部屋につるしてみました。
なんか効果があるのかも!! 
昨日までひどかったあの鼻につく動物の臭いが感じない。
いやいやお天気のせいかな。
昨日の真夏並みの気温に比べ今日は気温が一機に下がっているからねえ・・・・
と、数字が出せない実験結果は、感想しか言ええませんが・・。

それでも、このドクダミ暖簾はお金をかけずに、
庭の厄介者で作れるのですから、お試しして損はないですよね。

もっと簡単に試すなら、
スマッジ風にドクダミを束ねて転がしておくだけ。
どこにでもおけます。
もちろん冷蔵庫の中、シューズケースの中にもいいですね。

ドクダミスマッジ

和ハーブ暮らしの楽しさというのは、
実はそんな「実験」ともいえる
日々の手わすら (ちなみに「手わすら」は福島県や北関東の方言らしい) の楽しみです。

たとえ物の本に書いてあったことや、
人づてに聞いたことでもやっぱり体験しないと受け入れることはできないですよね。

そこでまず、自分で試す。
もっと新しい事実はないかとか、
現代の生活にいい感じで取り入れる方法はないかと
いろんなことをやってみる。

科学的な実験はできなくても、
自分で体感できることはいろいろある。 
観察して、
臭いをかいでみて、
いろんな調理の仕方で味見して、
お茶にして飲んでみて、
肌につけてみて、
周りの仲間の経験に耳を向け、
そして、ずーっと昔の日本の人々の暮らしに思いをはせて・・・。

五感で感じる和ハーブ暮らしは、
「キッチンラボから始まる楽しみ」 でもあるのです。

参考文献
 「和ハーブにほんのたからもの」 及び 「和ハーブ図鑑」  一般社団法人和ハーブ協会編
 「日本家政学会誌 報文」 2010年 vol.61 No.12


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Author: つむらやしのぶ
福島の小さな村に暮らしています
庭づくりをしながら花仕事
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